2024.02.07
女性用風俗のセラピストは、一部の人を除き兼業で働いていることがほとんどです。
基本的に自由にシフトを組めるセラピストという職業は、副業にぴったり。
社会人としての経験やマナーを、セラピストの仕事に活かせることもメリットです。
しかし、そこで気になるのが税金問題。
女性用風俗で利益を得た場合、税金はどうなるのでしょうか?
また、税金に影響することで本業の会社にバレてしまう可能性もあるかもしれません。
今回は、女性用風俗で働く上で知っておきたい、税金について解説します。
税金の仕組みや確定申告のやり方をマスターしておけば、安心して働き続けられますよ!
目次
女性用風俗で働くと税金がかかる
毎月支払っている社会保険料や住民税は、自分の所得に応じて変わるもの。
女性用風俗で働くと利益が増えるので、当然税金にも影響します。
以下、女性用風俗と税金に関して詳しく見ていきましょう。
女性用風俗と税金の仕組み
セラピストは、働く前にまず女性用風俗店と業務委託契約を交わします。
個人事業主になり、会社員のように年末調整などはしてくれないため自身で収入の申告を行わなければいけません。
女性用風俗で得た報酬は、「事業所得」もしくは「雑所得」としてカウント。
本業の収入に課税所得としてプラスされ、所得額に応じて社会保険料・所得税・住民税が計算されます。
なお、女性用風俗で得たすべての報酬が課税所得になるわけではありません。
セラピストをやる上での、以下のような必要経費を引いた額が課税所得になりますよ。
- アロマオイル代
- 研修代
- 撮影代
- 衣装代
- 交通費
- おもちゃ代
- 飲食代
所得によってどの程度税金が変わるのかは、こちらで確認してみてください。
チップをもらった場合
女性用風俗では、稀にチップをもらえることも。
お金持ちの客であれば、利用料金とは別にポンと100万円置いてくれるケースがあります。
このようなチップも、税金に関わるのでしょうか?
チップをもらった場合、その報酬は雑所得としてカウントされます。
税金に関わり、申告義務があるためチップの額も忘れないように注意しましょう。
女性用風俗の副業は会社にバレるのか
女性用風俗で働く上で怖いのが、本業の会社にバレること。
セラピストとして働き報酬を得ると、会社の人に言わなくても副業がバレる可能性が高いです。
なぜなら、会社側は毎年従業員の給料と税金を管理しているから。
一般的には、すべての社員の住民税を勤務先の会社がまとめて支払います。ということは、勤め先の会社は従業員一人ひとりの住民税額を把握できるということです。
会社側は、従業員の給料に応じて税金を支払います。
計算する際は毎年送られてくる住民税の決定通知書を使うのですが、この額が不自然に高いと会社側にバレます。
住民税が高くなっているということは、収入が増えているということ。
何の業種かまでは追求されなくても、副業NGの会社だとペナルティを受けかねません。
セラピストとしての報酬が微々たるものであれば気付かれないかもしれませんが、バレるのはこのパターンがほとんどです。
ただし、バレない方法もあります。
住民税の支払い方法を自分で納付書を作成して支払う「普通徴収」であればバレない可能性があります。会社に勤めている場合は、給料から天引きされる「特別徴収」という方法になりますが、特別徴収の場合、住民税の納付方法を会社に委任しているため、副業をしていることがバレてしまう可能性があります。
女性用風俗で正しく税金を納める確定申告のやり方
ここからは、女性用風俗で正しく税金を納めるための確定申告のやり方を解説します。
確定申告は、3月15日までに前年の1月1日〜12月31日までの収支を税務署に提出。
提出が完了したら、所得に応じた税金が決定し通知されますよ。
簡単!確定申告7ステップ
確定申告は、税務署に行かなくてもスマホから簡単にできますよ!
専用サイト「e-tax」にアクセスし、以下の7ステップで行います。
- e-taxにログイン
- 年末調整済みの源泉徴収票を入力
- 総収入・経費の総額をそれぞれ入力
- 控除の入力
- 住民税の徴収方法を選択
- 本人情報やマイナンバーを入力
- 確認して送信
税金は、QRコードでコンビニ払いすることも可能です。
確定申告を終えたら、申告書のデータは必ず保存しておきましょう。
なお、経費を引いた課税所得額が20万円以下だった場合確定申告をする必要はありません。
市区町村の役所に行き、住民税の申告だけすればOKです!
会社にバレない確定申告のやり方
実は、この確定申告である項目を工夫すれば会社にバレずに副業を続けることができます。
先ほどのステップでご紹介した、「住民税の徴収方法」に注目。
通常会社員は給料から住民税が天引きされるシステムのため、税金の変動及び副業が会社にバレやすくなっています。
しかし、確定申告の際に住民税の徴収方法を「特別徴収」ではなく「普通徴収」を選択すれば問題ありません。
普通徴収では、住民税の決定通知書が会社ではなく自宅に届きます。
納付書で自分で支払う方法なので、会社にバレずに税金を納められるでしょう。
女性用風俗で働く場合に税金に関して気をつけること
女性用風俗で働く場合、税金に関して気をつけるべきことをまとめました。
- 無申告で誤魔化そうとする
- ふるさと納税や医療費控除を利用する
- 宣材写真での顔出し
- 経費の計算
後から税務署に目を付けられないためにも、目を通しておくと安心ですよ。
無申告で誤魔化そうとする
「そもそも、申告をしなければいいのでは?」と考えている方もいるのではないでしょうか。
女性用風俗で働いていて、税金を申告せず誤魔化そうとするのは絶対NGです。
給料が手渡しであったとしても、店舗側が税務署に報酬などを申告しているためバレてしまいます。
もし無申告なのがバレた場合、セラピストには追微課税が課されます。
本来の納税額を支払うだけでなく、延滞税や利子税などが加算されることもあるため、非常にリスキー。
本業以外で報酬を得たら、必ず申告するようにしましょう。
ふるさと納税や医療費控除を利用する
ふるさと納税も税金に関わる制度であるため、特別徴収通知書に記載され会社に副業がバレる可能性があります。
バレないようにするためには、「自分で納付」を選択しておけば大丈夫です。
また、医療費控除も額が大きすぎると会社にバレてしまう可能性があります。
副業で得た報酬よりも、医療費控除額を小さくするとリスクを減らせますよ。
なお、性病検査代は医療費として適用できないので要注意。
宣材写真での顔出し
前述した方法で会社バレを防いだとしても、宣材写真から思わぬところにバレてしまう可能性があります。
不特定多数が見ているインターネットでは、顔を堂々と出したらバレるリスクはどうしても高くなるでしょう。
会社ではなく、友人や家族、恋人にバレるケースも少なからずありますよ。
どうしてもバレたくないという方は、宣材写真に顔を写さない・マスクをする・モザイクをかけてもらうなどの方法で対策を取るのがおすすめです。
ただし、顔を出さないとアピールポイントが少なくなり、予約が入りづらくなる可能性もあるので注意してください。
経費の計算
経費の計算を間違えると、当然税務署に目を付けられます。
控除額が大きくなるため、「不正に税金を抑えようとしているのではないか?」と疑われることに。
経費として付けられる条件は、業務上で必要になるものです。
アロマオイルや交通費、おもちゃなどは全額経費にできるケースがほとんどですが、一部は按分といって全額付けられないこともあります。
例えば、客との連絡にプライベートでも使うスマホを活用している場合。
この場合は、業務で使う分とプライベートで使う分の割合を算出して経費に計上します。
土日のみセラピストとして使用(連絡やSNS更新など)をしているのであれば、1/3程度が目安です。
経費が不自然に大きくならないよう、使った分だけ計算するように注意しましょう。
また、税務署が後から経費を確認しにくることもあるため、購入・支払いを証明できるものを保存しておくのが重要です。
レシートや領収書、決済の履歴などを保存しておくと安心ですよ!
女性用風俗と税金に関するまとめ
今回は、女性用風俗と税金について解説しました。
セラピストとして働く上で、税金の仕組みは知っておくに越したことはありません。
税金は一見難しく思えますが、以下のことだけ覚えておけば大丈夫。
- 報酬-経費=課税所得
- 課税所得が20万円以下なら役所に住民税の申告、20万円を上回るなら確定申告
- 確定申告では1年間の収支データをスマホで送信
- 住民税の徴収方法を「普通徴収」にすれば会社にバレない
- 確定申告を怠ると追微課税が課されるので必ず行う
女性用風俗で働いている方は、忘れずに帳簿を付けて申告するようにしましょう。
もし「これまで手渡しでもらっていて収入を忘れてしまった…」という場合は、店舗に問い合わせて聞いてみてください。